Danger Zone.


■雑用スタート!■ (1/22)







授業中、ポケットの中にあるケータイが震えた。


あら、誰かしら?
迷惑メールだったら殺す!!

なんて誰に対しての脅しなんだかわからない事を思いながら、この文法は〜とかなんとか言いながら黒板を指差す英語の女教師の目を盗んでケータイを開いた。

メールボックスを開けた瞬間、驚きの余り思いっきりデコを机にぶつけた。

宛名は会長。

恐る恐るメールを開く。

【祝・初仕事☆
放課後生徒会室に全員集合♪】

わぁ。すごくポップなメールだ事。

「ふぬぅぁぁああぁあああああ…っっ!!」

図らずも漏れ出す心の悲鳴。
授業中であった事すら忘れて。

「た、高峰さん?どうしたの?」

女教師の戸惑った声で授業中であった事を思い出す。

「な、なんでもないっす…。」

「そ、そう?」

女教師は戸惑いながらも授業を再開する。

一方あたしは授業どころでは無くなっていた。



正直に言おう。

あたしは会長のこのメールが来るまで、一週間前に自分の身に起こった事全て、綺麗さっぱり忘れていた。


確かに、1日2日はいつメールが来るかと怯えていた。

3日目には緊張し続ける事に嫌気がさして極力考えないように心掛けた。

そして土日をはさみ、家でゴロゴロしながら漫画読んだりゲームをしたりしてたら自然と頭の中からこの事が消え去り、そのまま月曜日を迎え、学校に来るも何も思い出さず。
頭の中はゲームの事で一杯だった。

それがあの日の翌日から昨日までのあたし。

そして今日!!

今日も綺麗さっぱり忘れていた。
このメールを受け取るまでは!!


忘れてたのに!!
あたしは忘れてたのにぃい!!

会長もあたしの事なんか忘れてくれたら良かったのに!!

大体なんだ!?このメール!!

祝・初仕事☆ってなんだ!!?
祝ってなんだ!!?

なんにもめでたくねぇよ!!

祝ってもらっても嬉しくねぇよ!!



「…なんであたしがこんな目に。」



あたしの呟きは女教師の下手くそな発音の英語に紛れて、儚く消えていった。


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