Danger Zone.


■夏といえばやっぱコレ■ (1/29)







怒涛の期末テストが終わり、あっという間に迎えた夏休み。


やったぜ!!毎日ゲーム三昧だ!!


という喜びはぬか喜びに終わった。


「何故、夏休みにまで生徒会活動があるの…?」


あたしの呟きは誰も居なくて静まり返っている廊下にただ虚しく響いた。


夏休みに入ってから一週間土日関係なく毎日生徒会室に出向いている。

なんでも夏休み直前になって急に、かなりデカいヤマの活動要請が上から来たらしい。


スパイだか敵だか知らないけど事を起こすなら夏休みが終わってからにして欲しいものだ。



あたしの薔薇色の夏休みが……。



見知らぬ敵に若干の殺意を覚えつつ生徒会室の扉を開ける。


「あれ?」


…誰も居ない。


なんだいなんだい。
雑用係が一番乗りかい?
雑用係が一番に来たって意味が無いでしょうよ。

とか考えながら、机の上に無造作に置かれて散らばった書類を整える。


昨日整理して帰ったのに…。

椎名の仕業に違いない。
昨日帰り際に確認したい書類があるとかで慌てて取りに戻ってたし。


「…駄目人間。シイタケ野郎。」


ぽそりと心の不満が漏れたその瞬間、生徒会室の扉が開いた。

入ってきたのはシイタケ……もとい椎名だった。


なんつうタイミングで来やがるんだ。
あたしの呟き聞こえてませんように!!


「なんだ?千都しか来てねぇのか。」


あたしの願いは神に届いたようだ。
奴にあたしの呟きは聞こえていない。

良かった。


それにしても、こいつあたしの名前を呼ぶのに完璧に慣れたな。

初めのうちはめちゃくちゃ抵抗あります!!って感じだったのに今じゃ全然普通だ。

つまらん。

もう少し抵抗を感じる姿を見ていたかったな。せっかくの罰ゲームだったのにさ。


「無視かよてめぇ。」


シイタケと呼ぶって方が良かったかしら?とか色々考えてたら返事をしそびれていた。
椎名の眉が不快そうに歪む。


「あ、ごめん。考え事してた。そうそう、あたし一人。」

「…考え事?どうせろくでもない事考えてたんだろ。」


当たってます!

君に関してろくでもない事考えてました。


なんて言える訳もなく、あたしはえへえへと苦笑いを浮かべた。


「嫌だな。椎名くん。このあたしがろくでもない事を考えるとでも?とんだ言いがかりだよ。困っちゃうね。」

「お前なんか常にろくでもない事しか考えてねぇだろ。お前自身がろくでもないんだからよ。」


…………酷い。

確かにそうかもしれんって自分で思ってしまう発言だから尚、酷い。


「で、お前は何してんだ?」

「……どっかの誰かさんが散らかした書類を片してんの。」

「ふ〜ん。てかお前なんで落ち込んでんだ?」


貴様のせいだよ。

しかも嫌みに気付きもしないし。

こいつ、自分が散らかしたのを忘れてんじゃなかろうな?



< 90 >

前n[*][#]次n


シオリ   
/256 n
モドル




⇒作品艫激rュー
⇒モバスペ脾ook


モドル