Danger Zone.


■生徒会禁止事項■ (1/28)







生徒会メンバーを置き去りにして、雪ちゃんと我が教室に向かう。


そして教室入った瞬間、ムアッとした蒸し暑い空気が襲った。


「ぬあっ…暑い…!」


そうだよね。夏だもんね。それに夏休みだもん。エアコンなんか点いてないよね。


え〜っと、エアコンのスイッチはどこだっけ?


ウロウロとエアコンのスイッチを求めて教室内を徘徊するあたしの背後から切なげな声が響いた。

 「「さっきは気付かないかったけれど、変わってるんですね。」」

「え?」


雪ちゃんの切なげな声に振り向くと、目を伏せて悲しそうに笑う雪ちゃんがそこに居た。


 「「さっきは必死で気付かなかったけど、校舎の中、私が知ってるのと違う所があるんです。色々、変わったんですね。」」

「ぅえ?」


 「「…やっぱり私、死んでしまってたんですね。」」

「ゆ、雪ちゃん…。」


辛そうに俯いて笑う雪ちゃんに掛ける言葉が見つからない。


何も言えなくて固まるあたしに向かって、雪ちゃんは顔を上げにっこりと笑った。


 「「そんな顔しないで下さい。私なら大丈夫ですから。」」

「大丈夫って、」

 「「本当に大丈夫ですから。」」


にっこりと朗らかに笑う雪ちゃん。

だけどその笑顔にはほんの少しだけ悲しみが滲んでいた。


そんな雪ちゃんに、あたしは…、


「雪ちゃぁああん!!」

 「「えっ!?あぁ!!」」

「っ!!!ぬああ!!?」


ド派手に机に突っ込んで机が倒れる激しい音が教室中に響き渡る。


漫画風に擬音を出すならまさしく「ドンガラガッシャーン!!」って感じの。



……っていうか、痛い。

体中しこたま机に打ち付けて、体中のあちこちが痛い。


雪ちゃんの健気さに激しく胸を打たれ勢いよく雪ちゃんに抱きつこうとしたら、雪ちゃんの体をすり抜けてこんな事に…。


雪ちゃん、幽霊だもんね。

抱きつけるわけ、無いよね。



馬鹿じゃ。あたしは。



 「「だ、大丈夫ですか?」」

「……うん。大丈夫。」


もそっと立ち上がりながら、雪ちゃんの気遣いに若干の恥ずかしさを覚えつつ、そう答えた。



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